第85号 2014.11.26発行 by 矢吹 晋
    中共政権の爛熟・腐敗⑤
海軍の二人の将軍の飛び降り自殺
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海軍スキャンダル、副政治委員馬発祥が飛び下り自殺
馬発祥
 大陸の「微博」によれば、2014年11月13日、北京西城区公主墳にある海軍大院東区100号楼15階の部屋の窓からある将軍が飛び下り自殺した。事件後、海軍は厳しい箝口令を敷いた。だが、ウワサはあっというまに海軍基地中に広まった。自殺したのは馬発祥中将、海軍副政治委員という大物であった。馬発祥は前副主席郭伯雄の子分と見られていた。陜西省出身、2004年7月に海軍装備研究院の政治委員、2005年7月海軍少将に昇格した。2008年7月葫蘆島海軍試験訓練基地(92493部隊)政治委員を経て、2011年6月海軍政治部主任、2012年海軍中将に昇格、2013年7月には海軍副政治委員にまで出世した。
彼が最後に公開の場で姿を見せたのは、『解放軍報』によれば、2014年10月22日、墜落したマレーシア航空機の捜索に派遣された長春艦と常州艦が浙江省舟山の軍港に帰還したのを海軍司令呉勝利らと出迎えた時である。
ちなみに中国で軍隊の腐敗が巨大な問題として浮かび上がったのは1997年前後である。鄧小平はこの年、春に死去しており、鄧小平の目が光らず、逆に腐敗を助長する江沢民体制のもとで、途方もない姿になった。時の中央軍委副主席張万年および総理朱镕基らの努力で、1998年7月22日、江沢民は「軍隊はビジネスに関与することを一律に禁止する」指示を出し、同時に軍隊に対して500億元の予算を与え、補償措置を講じた一幕がある。軍隊ビジネスはこれで押さえられたかに見えたが、軍隊の腐敗問題は逆に日ましに大きくなり、「買官売官現象」さえ突出し、その後江沢民の院政10年の時代に悪性膨張した。



海軍少将姜中華が舟山で飛び下り自殺

姜中華(左)


 「博訊」(2014年9月04日 綜合報道)によると、 9月2日に舟山市の怡東凱麗ホテルで飛び下り自殺事件が起こった。死者は姜中華であった。彼は舟山人で、その身份は南海艦隊装備部部長である。かつて南海艦隊榆林保障基地の司令員であり、海軍少将の階級をもつ。榆林基地は中国海軍の原子力潜水艦基地である。かつて「094型戦略核潜艇」および「093型攻撃核潜艇」を擁していたことで知られる。死因については「腐敗がらみの政治的要因か、それとも軍事機密の漏洩か、まったく不明である」と報道されたが、その後11月になって海軍副政治委員の飛び下り自殺が続いたことから推測すると、どうやら二つの飛び下り事件は関連がありそうだ。というのは、姜中華の職務が谷俊山の汚職と関連ありと見えるからだ。


飛び降りた現場(freeweibo.com


 

               
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