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コンビニの急激な成長
北京国美電器、蘇寧電器集団、上海永楽家用電器、江蘇五星電器の中で、コンビニの売上額伸び率は49.7%で、流通業各業態のトップにある。店舗数の伸びも20.2%に上る。第9位にある北京物美投資集団有限公司は、「民族小売産業の発展、大衆の生活品質の向上」を掲げてスーパーマーケット、コンビンニを展開しているが、そのコンビニ店舗は605店に達している。対前年伸び率は、売上高31.2%増、店舗数15.9%増である。 |
② |
スパーは成長期
スーパーマーケット(ハイパーマーケット、会員制倉庫型店を含む)の売上額伸び率は32.8%である。チエーンストア売上げトップ30において、売上高総計の半分以上の52.9%、全店舗数5分の1(20.2%)を占める。スパーは中国の小売業で広範に採用されている業態で、主力業態と言える。カルフールのハイパーマーケット一店あたり売上げは2.9億元であり、錦江麦徳龍現購自運[独メトロ]、北京物美、北京華聯、利群集団などのスーパーマーケット一店あたり売上げは2億元以上である。 |
③ |
家電専門店の持続的発展
大型専門店は「チエーンストア売上げトップ30」の総売上高の約4分の1(23.5%)を占める。伸び率は売上高で46.5%でコンビニについで高く、店舗数では34.9%でコンビニより勢いがいい。中でも家電専門店チェーンの発展が急激である。「トップ30」中に5社ランクインしており、その売上高伸び率は24.2%~83.7%、店舗数伸び率は25.0%~92.7%である。北京国美電器、蘇寧電器集団、上海永楽家用電器、江蘇五星電器の4社の売上げは100億元を超える。家電専門店の高度成長は、家電商品が中国都市住民の消費のホットポイントであることを物語っている。 |
④ |
デパートの革新
デパートの売上高伸び率は18.8%である。「チエーンストア売上げトップ30」の総売上高の14.9%、総店舗数の21.8%を占める。大連大商集団、武漢武商集団、北京王府井百貨(集団)などがデパートを主要業態とする企業で、積極的にチェーンストア化を模索して成長を維持している。武漢武商集団のデパート一店あたり売上額は9.6億元である。 |
⑤ |
外資の占める地位
外資系8社の売上額を合計すると864億元で、「チエーンストア売上げトップ30」総売上額の22.5%を占める(伸び率は34.6%)。店舗数は3478店で、「トップ30」総店舗数の25.2%を占める(伸び率は21.2%)。おおまかな見方をすれば、外資系8社は、「チエーンストア売上げトップ30」のうち4分の1を牛耳っていると言えよう。 |