追悼の辞 「故竹内実先生を偲ぶ会」
佛教大学四条センターにて 2013年9月15日

日中語学専門学院 事務局長 上野秀一


故竹内実先生を偲ぶ会」

 竹内実先生、こんにちは。
 先生の魂は、今日この会場に来ておられると思います。だから、私達が会場に入った時に、「こんにちは」「よくいらっしゃいましたね」「遠いところをありがとう」と、一人ひとりに声を掛けて下さったと思います。
 親しい人達が、お別れの言葉を述べておられる間も、先生は頷いたり、「これは、これは恐縮です」「誉めすぎだよ」と、謙遜しながら相槌を打っておられることでしょう。
そして今は、「いやぁ、上野君も話をしてくれるのですか?」と親しみを込めた表情で見つめて下さっているに違いありません。
 先生に対しては、尊敬の念と只々感謝の気持ちで一杯です。

 私は添乗員として、竹内先生と11回中国旅行をご一緒させて頂きました。 中国のみならず、沖縄の世界遺産や佐賀県の史跡を訪ねるツアーにも同行させて頂きました。添乗員としてだけではなく、或る時は、竹内先生の運転手として、或る時は秘書として、いや、付き人というのがピッタリかもしれませんが、先生のお手伝いが出来たことを喜んでいます。
 先生は「今日は何々して下さり、ありがとう」と必ず、お礼を言って下さいました。とても嬉しく思いました。
 北白川に書斎を構えておられた時には、よくお邪魔しましたね。いろんなことを学べるので、私はお話できることをとても楽しんでいました。学ぶことの大切さと面白さを先生から教わりました。
 用事もないのに訪れると、心の中では「また来たの?」と呆れたこともあったと思いますが、先生は、「丁度休憩にしようと思っていたところだよ」と言って、お茶を点てて下さいましたね。晩年近くになると、「いや、いいところに来てくれましたね」と、言われることが多くなり、お手伝いできることが私の楽しみでもありました。
 教えて頂くことばかりでしたが、稀に先生と議論になると、「上野君も変りましたね。」と、目を細めて下さいました。みんなが成長する姿を楽しんでおられたように映りました。
 21世紀中国総研の電子礫『蒼蒼』の「中華点点」に於いて、先生は私に同行した中国旅行のことについて、寄稿する機会を与えて下さいました。その中で私は、先生の生前に感謝の言葉を申し上げることが出来ました。そのことを心より嬉しく思っています。

 竹内先生にお礼やお別れの言葉を伝えたい人が、まだ、たくさんいらっしゃると思います。中には、躊躇されている方がおられるかも知れません。今日の偲ぶ会にお集まりの方々は、竹内先生に対して感謝の気持を皆さんが持っておられます。どうぞ、皆さん一人ひとりの心の内を感じ取って下さい。
 
 私は現在、日本語学校に勤務し、主に中国人留学生に対する生活指導や学生の募集活動を行っています。日本人のみならず、中国人からも尊敬されている竹内実先生の功績をこれからも両国の若い世代に伝えて行きたいと思っています。